2011年4月4日月曜日

「めじな研究所」所長の釣り日誌⑥
~海底画像で広がる磯釣りの可能性~

こんにちわ、メジナ研究所所長のヒデキです。

今回は、釣りナビくんが提供している海底ソナー画像の磯釣りでの活用法について、少し考えてみたいと思います。

まず、こちらの画像をご覧下さい。


これは南伊豆の石廊崎の「陸の丸島(おかのまるしま)」周辺の海底を、サイドスキャンソナーにより撮影したものです。
真ん中の黒い所は水面から飛び出している所。つまり、磯そのもの。
その周囲は基本的に色の濃淡が濃い方が水深が深い所です。
(基本的にと書いたのは、高い根の影などにより音波が届かなかった場所も磯と同じ様に真っ黒になってしまっているから)
左の方が波模様の様になっているのは、海底が砂地であると思われます。
要するに、海の水を抜いて航空写真を撮ったとイメージして下さい。

こちらに航空写真をトレースしたイラストを用意しました。


これまでのポイント図は、これに想像上の沈み根や、磯の高さを表すような等高線を入れたモノでした。
航空写真がある磯はある程度形が把握できますが、釣りをした経験からのみ書いたポイント図がいかに不正確であったかは、皆さんご存じのことと思います。

もちろん、ポイントは潮流や潮位の影響でポイント図通りにはなりませんから、大きな問題ではありませんが、沈み根の位置や水深は正確に把握出来るに越したことありません。

では次に、このイラストと画像に重ね合わせポイント図を作ってみます。


Aは沖側の本命ポイント。
B,Cがチャカ場。
Dがイシダイ場になります。

私にとって、A~Cのポイントはこれまで経験上想像していた地形とかなり近いモノでした。
ですが、Dのポイントの周りがこれだけ根が複雑に切り立っているとは思っていませんでした。
両角以外は比較的根掛かりもなくドン深だと思っていたのです。
イシダイを狙う場所だという先入観もあったでしょうし、掛かった魚も比較的取りやすかったからです。

逆に自信を深めたポイントがEです。
ここは1の潮が来た時に狙うのですが、この方角の50~60m沖に根があると考えていました。
過去に、ポイントガイドにもそのように書いたことがあります。

2の潮が来た時に狙うポイントFではよくイサキが釣れるのですが、こちらには根も無く潮の釣り場の様ですね。

新しいポイントとして狙ってみたいのがN1とN2です。
ここは今まで狙ったことがありません。

N1は磯から50m程ありますから、狙える条件は限られてしまうかもしれませんが、かなり大きな根ですから期待出来ます。

N2はチャカ場から遠投して狙えそうです。
潮が弛んでいる様な時で、他に望みが薄い時はチャカ場から30~40m遠投して海底付近を狙ってみたいです。

最後に、もうひとつ。
こちらの図は本命ポイントAのアップです。


私は、この場所の海底の形に凄く興味がありました。
それは、浅いタナで食わせた魚や、ある程度の大きさ(40cmぐらいまで)の魚は足下に突っ込むのですが、それより大きな魚を沖で食わせると、その先に張り付く場所が2カ所程あったからです。
仲の良い友人には、「あそこは2枚刃、3枚刃になっている!」と言っていました。
それをポイント図としては、こう表現していました。


随分違いますね(笑)
でも、2枚の画像を重ね合わせてみると謎が解けます。


沈み根と思っていたのは、ハエ根の肩だったのです。
溝が深く入っているので、間違いとまでは言わなくて良いでしょうか。

ここでは大型を取り込むのは非常に難しいのですが、少々イメージすることが出来ました。

さっそく釣りに行きたいと思います。

【取材協力】
●渡船:橋本屋 Tel 0558-65-0108

※今回の画像はテストスキャンのモノです。

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