2011年7月15日金曜日

レンタルボート店マップ(関東近県)

今年はいつもより早く梅雨が明け、釣りもいよいよ夏シーズン本番です。今年の夏は手軽な貸しボートでの釣りにトライしてみようと考えている方も多いのではないでしょうか。そんな方々の為に、関東近県の釣り用レンタルボート店マップ最新版を作成してみました。

このマップは東京都、千葉県、神奈川県、および静岡県の一部のレンタルボート店をほとんど網羅しています。

赤いアイコンのお店は手漕ぎボートのみのレンタルです。

青いアイコンのお店は、船外機船のみ、もしくは船外機船と手漕ぎボートの両方をレンタルしています。

お店のHP、またはお店を詳しく紹介しているサイトがある場合は、アイコンをクリックして現れる吹き出しの中にURLを掲載しています。サイトがない場合はお店の電話番号を掲載しています。URL、電話番号がともにないお店は、営業はしているけれどもHPや電話番号が確認できなかったお店です。

マップに挙げたボート店は現在営業中のお店ですが、お店の人には高齢の方も多く、健康上の理由で突然休業することもございますので、その点はご了承ください。

ちなみに、今回のこのマップにはボートレンタルを行っている会員制のマリーナは含んでおりません。

ボートを使った釣行の際には、携帯電話の画面で海底地形図や自分で選んだポイントの位置、および現在位置が確認できる「釣りナビくん」の機能がお役にたつと思います。また、海上で万が一トラブルが発生した時に威力を発揮する「緊急連絡システム」も心強いと思います。ぜひ、ご利用ください。







  • 船外機付きのボートは人気が高いため、この時期土日祝日は予約なしでボートを借りることがほとんどできません(場合によっては平日でも)。何日か前に予約を入れておくのがベターです。
  • 釣り船に比べてレンタルボートはとても小さいため、天候の影響をとても受けやすいです。釣行の際には前日、または当日の朝にボート店に連絡し、その日にボートが出せるかどうかを確認しましょう。天気予報を見る限り問題なさそうに見えても、実際には現地はかなり荒れていてボートを出せないことがよくあります。
  • 海の上で守るべきルールは海域によって様々です。地元の漁業者の方達との無用なトラブルを避けるためにも、お店の人の話は良く聞いてルールを遵守いたしましょう。
  • 海は突然天候が変わることが良くあります。突風が吹いて沖に流されてしまうこともあります。必ずライフジャケットを着用し、携帯電話は常に連絡が取れる状態にしておいてください。


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2011年6月21日火曜日

震災復興支援

久しぶりの更新となってしまいました。実はここ最近、今回の震災の被災地である宮城と岩手の方に調査へ行っておりました。今回は岩手での調査についてご報告したいと思います。

今回の震災では水産業が大打撃を受けました。水産業と言うものは魚を獲るところから始まります。その点で、魚を釣るという行為は水産業の原点にあると言ってもよいでしょう。「釣りナビくん」は主にレジャーとしての魚釣りを楽しむために開発されましたが、震災の復興に関して、我々も何か役に立つことはないかと思っておりました。

そんな折、ニュースを見ていると、被害にあった漁業者の方が「早く漁業を始めたい、そのためにはまず海の中の瓦礫をどうにかしたい」と訴えています。ならば、いつも調査で使っているサイドスキャンソナーが瓦礫の撤去に役に立つのではないかと考えました。

サイドスキャンソナーならば、水が濁っていても水中の物体を映すことができますし、広い範囲で瓦礫の有無を確認するにはうってつけです。

資料:「岩手県のさけ・ますに関する資料」
早速、関係者に打診したところ、岩手県のとある漁協さんから調査をお願いしたいとの依頼がありました。話を聞くと、「今回の津波で、サケの定置網が一組だけ被害を免れた。サケ漁は秋から始まるので、なんとかそれまでに定置網を海に設置したい。しかし海の中に瓦礫があると定置網を張ることができない。また、定置網を固定するため海に入れてあるアンカーがずれているかいないかを確認したい」とのことでした。

秋ののサケ漁はこの岩手県の漁業では最も重要な位置を占める漁です。一年に一回のサケ漁ができないと、今年の漁業者の人々の収入が大幅に減り、今後の復興に影を落とすことになってしまいます。

先ずは全ての手配を整え、機材一式を車に詰め込み、一路岩手へと向かいました。


実際現地に行ってみると、津波の力は想像を絶したものでした。漁港にある堤防は破壊しつくされ、巨大なケーソンのブロックが港の中に散乱しています。鉄壁の守りを誇っていたスーパー堤防も押し流され、町はほぼ壊滅状態でした。




調査は無事に終了し、心配されていた定置網の設置エリアに瓦礫はほとんどないということがわかりました。サケの定置網は潮通しの良い沖合いに張るため、そこまでは瓦礫は到達してないか、もしくはもっと沖のほうまで流されていった模様です。アンカーの位置は現在解析中です。

下の画像は定置網周辺の調査を終えた後、帰港する際にサイドスキャンソナーで撮影した海底画像をGIS上のマップに貼り付けたものです。
いろいろな瓦礫が海底の中に散乱しているのがわかります。黒いまだら模様は堆積した泥と思われます。



中央付近のの赤枠を拡大した画像が下の画像です。津波でとばされた三角錐型のテトラポッドが海底に多数散乱しており、船の航行を妨げる障害物となっています。








上のものと同じタイプのテトラポッド



左上の赤枠部分を拡大した画像。原形を失った車や建物等の破片と思われます。



下の写真のように、港内にはケーソンのブロックがたくさん散らばっていますが、次の映像はこの付近を船の上から撮影したものです。映像の冒頭部分に写真右下の倒れた赤灯台が映っています。





今回はボランティアでの調査でしたので、被災地にしばらく張り付いて調査を続けることはできませんでした。しかし、サイドスキャンソナーが海中の瓦礫の種類や位置を特定するのに有効であることを確認することはできました。今後は行政機関に働きかけつつ、被災地域の復興のため、微力ながらも貢献していきたいと考えております。


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2011年5月20日金曜日

釣りナビくんの新機能③ ~釣りマップ~ 「根と瀬」編

前回に引き続き、今回は釣りナビくんの新機能である「釣りマップ」の根と瀬の表示についてご紹介します。


対象魚にもよりますが、ボート釣りでのポイントと言えば、やはり根回りが有力候補でしょう。根の周辺には多種多様な根付きの魚が生息し、カサゴやハタ、メジナ、イシダイなど、釣りの対象魚には事欠きません。

また、根回りは回遊魚にとってもよい餌場となるので、ブリやヒラマサ、カンパチなど、青物の魚が回遊の途中で居着くことが多いです。

砂地に住むキスやコチ、ヒラメ、カレイなど魚も、周りに何もない砂地の真ん中にいつもいるわけでもなく、やはり砂地の中にポコンと出ている根の周辺の砂地に寄っていることが多いです。



根というのは、海の中の岩礁や岩礁地帯を指します。岩には海草や貝類、イソギンチャクなどの生物が多く付着し、エビやカニ、ゴカイの仲間なども多く生息しています。それらの生物が魚の良いエサとなる一方で、岩礁地帯は魚の隠れ場も提供するため、たくさんの魚が集まってくるわけです。

瀬というのは海底が隆起して、周りよりも浅くなっている場所を言います。こういった場所も昔からの良い漁場、もしくは釣りのポイントとなっています。東京湾ですと、「三番瀬」や「中ノ瀬」が有名ですね。

深い海でも周りより浅くなっている場所は、そこだけ太陽光線が届きやすく、藻類にとって繁殖しやすい場所です。また、湧昇流と言って、潮の流れが瀬にぶつかると、海底部分の栄養分を多く含んだ海水が海面近くまで湧き昇ってきます(まさしく湧昇流)。このような海域では植物プランクトンが多く発生します。すると植物プランクトンを食べる動物プランクトンが増え、動物プランクトンを食べる小魚が集まり、小魚を食べる大きな魚が・・・という流れになり、あとは言わずもがなですね。


漁礁というものも、回りに何もなく魚もあまり見られないのっぺりした砂地に、人工的な根を築くことによって、海域の生産性を高めて魚を集めようとするものです。

砂地に設置された漁礁群

根や瀬以外にも、海の中の岩礁地帯や浅くなっているところを示す呼び方が、地方によっていろいろあります。代表的なのが「曽根」、「ぐり」、「ハエ」、「出し」、「洲」などで、他にもまだまだあるようです。
これらの名称が混在する海域もあるので、呼び方によって微妙にニュアンスの違いがあるかも知れません。機会があったら漁師さんに聞いておきたいと思います。

ちなみに英語では、「shoal」、「cap」、「reef」、「rise」、「hill 」、「knoll」、「bank」などと呼ぶようです。大西洋にあるグランドバンクスなんてタラの有名な漁場ですね。


「洲」については、干潮時に浅い部分が水面から上に露出する海域のことを主に指すようです。東京湾には「磐洲」という干潟があって、アサリの良い漁場になっているそうです。

静岡県の沖合いには、「銭州」や「金洲」など、巨大な青物がぶんぶん泳いでいる超有名なポイントがありますが、これらの場所では魚が多く獲れるため、銭や金が集まる場所という意味で「~洲」と呼ばれるようになったとのことです。銭州は日本の三大漁場の一つとも言われているそうです。




この「日本三大漁場」ですが、ネットで検索してみると、「ここ〇〇沖は日本三大漁場の一つと言われ云々・・」との表記が多く見られます。ところが、この「〇〇沖」の〇〇は、とてもじゃないですけど3つどころの話ではなく、一体いくつあんねん!と突っ込みたくなるぐらい、いろいろな地名が出てきます。
銭州をはじめ、ちょっと見ただけでも、オホーツク、金華山、三陸、外房、東京湾、三河、熊野灘、有明海、壱岐、玄界灘、などなど、全部見たら日本の沿岸をすべてカバーしてしまいそうな勢いです(笑)。この際はっきりと漁獲量で統計とって、水産庁あたりのお墨付きで日本三大漁場というものを決めてもらいたいものですね。

ちょっと脱線しましたが、本題に戻りたいと思います。
一部の海域に限られますが、「釣りナビくん」では、釣りのポイントとなる根や瀬の場所を「釣りマップ」上で確認することができます。



スケールバーで下から段々と拡大していくと、上から5番目から根や瀬の表示が現れ始めます。
現在のところ、根と瀬の場所および名称が表示される海域は、千葉県の房総半島、神奈川県の三浦半島、静岡県の伊豆半島周辺、愛知県の三河湾、三重県の志摩半島、熊野灘周辺、和歌山県の紀伊水道、兵庫県の淡路島周辺、福井県、京都府の若狭湾周辺です。今後は可能な限り、根や瀬のポイントを釣りマップ上に追加していく予定です。

無料の会員登録をしていただければ、誰でも「釣りマップ」を見ることができます。

釣りに行かずとも、根や瀬の名前を見ているだけでけっこう楽しめますよ。


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2011年5月11日水曜日

釣りナビくんの新機能② ~釣りマップ~

今回は「釣りナビくん」サイトのメイン画面となる「釣りマップ」についてご紹介したいと思います。

まず、無料の会員登録を行った後にログインされると、「釣りナビくん」サイトのメインとなる「釣りマップ」ページが開きます。

釣りマップでは、以下にある釣りに役立つマップ情報が表示できます。

① 海底ソナー画像

② 海底地形図

③ 最新海水温分布図

④ 最新プランクトン濃度分布図

⑤ 根や瀬の位置



①の海底ソナー画像および、②の海底地形図については以前にもご紹介したのでここでの説明は省きます。

③の最新海水温分布図と④の最新プランクトン濃度分布図についてですが、これらの情報は衛星画像を元に「釣りマップ」上にわかりやすく色別で表しています。

                    海水温分布図

                 プランクトン分布図

ちょっと難しくなりますが、衛星画像とは以下のことらしいです。

  • 「衛星画像とは、地球観測衛星である「テラ」および「Aqua」に搭載されている可視・赤外域の放射計MODIS (MODerate resolution Imaging Spectroradiometer)により、地表、大気中微粒子および大気からの放射を観測して、地球環境に関する諸量を求めて作成した画像です。」

最新海水温分布図は海面水温を表しており、最新プランクトン濃度分布図は海色(クロロフィルa濃度)を表しています。両者共に毎日更新されます。表示される最小単位は約1.1km四方となっていますので、拡大していっても、かなり細かいところまで水温と海色の分布図をご覧頂くことができます。ただ、雲の影響を受けやすいので、天気が悪いエリアは表示されないことがあります。


海水温は潮回りと同様、釣果を左右する重要な要素です。
カツオやブリ、カンパチなどの回遊魚は、自分に適した水温を求めて移動します。春から夏にかけて、暖かい海水域は南からとだんだんと北上していきます。回遊魚も暖かい海水と共に移動します。海水温の変化がわかれば、「そろそろあのポイントに青物の群れがやってきそうだ」なんて、予想を立てやすくなりますね。

また、回遊魚ではない、根付きの魚なんかも水温の変化には敏感で、ダイレクトに魚の活性に影響します。
魚にとって、活発になる、すなわち食欲が出てくる水温の範囲というのがあって、その水温から下がる、もしくは超えたりすると、とたんに魚はエサを食べなくなることがあります。特に水温の急激な変化には弱く、過去2、3日の間に急に水が冷たくなったりした時は、釣果も渋くなる傾向にあります。

プランクトン濃度は、海水の栄養分や海水の濁りぐあい(明るい潮や暗い潮)を示しているので、海水温と同じく、魚の活性や移動を予測するための指標となります。
よく釣り船の船頭さんが「今日は暗い潮が入って来てるから、どうかな~」なんて言うのを聞いたりしますが、潮の濁り具合に敏感な魚もいますので、狙う魚によっては潮の色も考慮に入れておくと、きっと良い釣果に繋がると思います。

そのようなわけで、釣行の前には「釣りナビくん」の釣りマップの最新海水温、最新海色分布図をチェックしましょう!

⑤根や瀬の位置に付いての解説は、また次回に。


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    2011年4月23日土曜日

    釣りナビくんの新機能① ~緊急連絡システム~

    釣りナビくんの新たな機能として、緊急連絡システムを組み込みました。

    地震や津波などの広域な自然災害が発生すると、携帯電話が繋がらなくなったり、携帯電話のメールが届きにくくなったりします。そのような時でも、「釣りナビくん」の緊急通信機能を使えば、よりスムーズに自分の安否情報と地図上に表された現在地を相手に知らせることができます。


    先の震災の時に実際ボートで沖に出てた人の話しを聞くと、地震が発生したことはわからなかったようです。しかし、陸の方を見ると、何箇所からか煙が上がっているのが見えたらしく、これは何かが起きたに違いないと携帯電話を掛けるもまったく繋がらなかったそうです。

    これはもちろん陸の上でも同じことで、実際にあの地震のあとにはまったく携帯電話が通じなかったのを皆さんも経験されたのではないでしょうか。なぜ、このようなことが起きるのか、その原因はいくつかあり、通信が集中することによって電話回線パンクすることを防ぐため電話会社が発信制限をかける、地震などによって基地局が壊れたり、回線が分断される、停電などによって基地局が動かなくなる、などの理由によるのだそうです。


    「釣りナビくん」の緊急連絡システムは、パケット通信を利用していますので、携帯電話の発信制限が掛けられている状況下でも、どこか近場の基地局が一つでも機能しており、携帯電話のIモードかEZwebに繋がりさえすれば、メッセージをメールで送ることが可能です。

    メッセージの内容としては、緊急の場合を想定していますので、伝えたい内容を携帯電話で打ち込む必要をなくし、救助要請または無事であることの旨のどちらかを送信するのみといたしました。

    緊急時の安否確認の方法として、NTT東日本・西日本が提供している災害用伝言ダイヤル『171』などがありますが、「釣りナビくん」のシステムでは、自分のいる場所を地図上に表して相手に送ることができます。緯度と経度も表示されますので、一刻を争う救助の要請に威力を発揮します。もちろん、海の上でも、陸の上でも携帯電話が繋がるエリアであれば、どこからでも発信が可能です。

    ご利用に当たっては[釣りナビくん]の有料オプション(月額315円)を登録する必要がありますが、登録すればどなたにでもメッセージをメールで送ることができます。もしもの時の保険と考えてみてはいかがでしょうか。



    ※ この機能は、GPS機能がある機種のみに対応しており(簡易位置情報には対応していません)、また、現在のところ、 iPhoneなどスマートフォンでのご使用もできません。






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    2011年4月15日金曜日

    “みんなの海図”を公開いたしました

    釣りナビくんサイトのリニューアルに引き続き、海底地形図をより大きく、より詳しく見ることができるウェブサイト“みんなの海図”を公開いたしました。


    “釣りナビくん”は海底地形図よりも、釣りをより楽しむためのポイント探しやナビゲーション機能に絞った内容となっていますが、今回リリースする“みんなの海図”は純粋に海底地形図を閲覧するためのサイトです。なので、余計な機能もついておらず、マップもサクサク動きます。


    海底地形図だけ見れればいいという方は、是非こちらの“みんなの海図”をお使いください。

    みんなの海図はこちら: http://mar-nets.com/


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    2011年4月4日月曜日

    「めじな研究所」所長の釣り日誌⑥
    ~海底画像で広がる磯釣りの可能性~

    こんにちわ、メジナ研究所所長のヒデキです。

    今回は、釣りナビくんが提供している海底ソナー画像の磯釣りでの活用法について、少し考えてみたいと思います。

    まず、こちらの画像をご覧下さい。


    これは南伊豆の石廊崎の「陸の丸島(おかのまるしま)」周辺の海底を、サイドスキャンソナーにより撮影したものです。
    真ん中の黒い所は水面から飛び出している所。つまり、磯そのもの。
    その周囲は基本的に色の濃淡が濃い方が水深が深い所です。
    (基本的にと書いたのは、高い根の影などにより音波が届かなかった場所も磯と同じ様に真っ黒になってしまっているから)
    左の方が波模様の様になっているのは、海底が砂地であると思われます。
    要するに、海の水を抜いて航空写真を撮ったとイメージして下さい。

    こちらに航空写真をトレースしたイラストを用意しました。


    これまでのポイント図は、これに想像上の沈み根や、磯の高さを表すような等高線を入れたモノでした。
    航空写真がある磯はある程度形が把握できますが、釣りをした経験からのみ書いたポイント図がいかに不正確であったかは、皆さんご存じのことと思います。

    もちろん、ポイントは潮流や潮位の影響でポイント図通りにはなりませんから、大きな問題ではありませんが、沈み根の位置や水深は正確に把握出来るに越したことありません。

    では次に、このイラストと画像に重ね合わせポイント図を作ってみます。


    Aは沖側の本命ポイント。
    B,Cがチャカ場。
    Dがイシダイ場になります。

    私にとって、A~Cのポイントはこれまで経験上想像していた地形とかなり近いモノでした。
    ですが、Dのポイントの周りがこれだけ根が複雑に切り立っているとは思っていませんでした。
    両角以外は比較的根掛かりもなくドン深だと思っていたのです。
    イシダイを狙う場所だという先入観もあったでしょうし、掛かった魚も比較的取りやすかったからです。

    逆に自信を深めたポイントがEです。
    ここは1の潮が来た時に狙うのですが、この方角の50~60m沖に根があると考えていました。
    過去に、ポイントガイドにもそのように書いたことがあります。

    2の潮が来た時に狙うポイントFではよくイサキが釣れるのですが、こちらには根も無く潮の釣り場の様ですね。

    新しいポイントとして狙ってみたいのがN1とN2です。
    ここは今まで狙ったことがありません。

    N1は磯から50m程ありますから、狙える条件は限られてしまうかもしれませんが、かなり大きな根ですから期待出来ます。

    N2はチャカ場から遠投して狙えそうです。
    潮が弛んでいる様な時で、他に望みが薄い時はチャカ場から30~40m遠投して海底付近を狙ってみたいです。

    最後に、もうひとつ。
    こちらの図は本命ポイントAのアップです。


    私は、この場所の海底の形に凄く興味がありました。
    それは、浅いタナで食わせた魚や、ある程度の大きさ(40cmぐらいまで)の魚は足下に突っ込むのですが、それより大きな魚を沖で食わせると、その先に張り付く場所が2カ所程あったからです。
    仲の良い友人には、「あそこは2枚刃、3枚刃になっている!」と言っていました。
    それをポイント図としては、こう表現していました。


    随分違いますね(笑)
    でも、2枚の画像を重ね合わせてみると謎が解けます。


    沈み根と思っていたのは、ハエ根の肩だったのです。
    溝が深く入っているので、間違いとまでは言わなくて良いでしょうか。

    ここでは大型を取り込むのは非常に難しいのですが、少々イメージすることが出来ました。

    さっそく釣りに行きたいと思います。

    【取材協力】
    ●渡船:橋本屋 Tel 0558-65-0108

    ※今回の画像はテストスキャンのモノです。

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