2010年6月16日水曜日

サイドスキャンソナー画像

前回は「釣りナビくん」のベースマップとなる海底地形図をご紹介しましたが、私達はこのベースマップをより実際の釣行に役立てるため、魚群探知機による実測水深データ、および、海底画像を「釣りナビくん」のマップ情報に徐々に追加していく予定です。時間のかかるテーマですが、応援してください。

今回はこの「海底画像」について、お話しします。

海底画像とは、サイドスキャンソナーと呼ばれる音波機器を使って得られる、海底を上から見た画像です。この機器は海底面に向かって、周波数が10~500kHzの扇形に広がる音波を発信し、海底で反射されて戻ってきた音波を受信・解析し、画像化します。海底は砂地や岩場、藻場、泥等、場所によってさまざまな底質に分かれていますが、海底で反射される音波の強弱により、底質もある程度画像から読み取ることができます。また、音波ですので、海水が濁っていてもクリアーな海底画像を得ることができます。

私達が使用しているサイドスキャンソナーは、米国Klein社製System3000というものです。


                    サイドスキャンソナー


サイドスキャンソナーのシステムのうち、水中で音波を発信、受信する部分(写真中央のロケット状の物)は小型(長さ1.2m、重さ30㎏くらい)ですが、最大耐圧水深1500m、最大探査レンジ450m(片側)という能力を持つスグレものです(お値段も1000万円以上とスグレもの?です)。

サイトに掲載予定の海底画像は、解像度をよくするため100~150mのレンジで撮影しています。これですと、海底に転がる直径10cm程度の石まで識別することができます。




                   三浦半島長井沿岸の海底画像


ところで、ここまで見えてしまうと、地元の漁業協同組合(漁協)が管理している漁礁なども正確に写ってしまうため、漁業権や資源保護に係る問題が生じます。このため、サイドスキャンソナーによる海底画像は、原則、地元漁協など関係者の了解を得た海域のみを提供していく予定です。

よろしくお願いします。


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