ボート釣りに出かける前に、海底地形図を見ると、だいたいの釣りポイントの目安をつけることができます。
魚の集まらない場所で長時間ボートを流していても、釣果は上がりません。
海底地形図には等深線が細かく書き込まれていて、海底の起伏が読み取れるようになっています。陸上地図の等高線はなじみが深いと思いますが、それで山や谷を読み取るのと同じです。
この等深線から、海の中の山や谷、丘や台地のようなところ、また、坂の傾斜の度合いやその変化の度合いなど、海底の地形が分かってきます。
多くの魚は基本的に、海底が起伏に富んだ岩礁帯や岩肌が露出した急傾面などに集まります。そのような場所には小魚の餌になるプランクトンや生物が多く集まり、小魚を餌にする大型魚も集まるからです。
それでは、具体的に海底地形図から岩礁帯を探し出すには、どうしたらよいでしょう。
まず、等深線の込み入った急斜面を見つけましょう。潮の流れのはやい急斜面には泥や砂などの堆積物が少ないはずですから、岩肌が露出している岩礁帯となっている可能性が高いはずです。
そして、その込み入った等深線が同心円のようになっていれば、それは岩山のような場所、つまり、「根」と呼ばれる絶好の釣りポイントになります。
いずれにしても、海底地形図から、等深線が込み入っている場所をたくさん見つけて「釣りナビくん」のウェイポイントとして登録しておいてください。
それらの場所は、一度は試してみる価値のある場所です。釣り雑誌には紹介されていなくても、海底地形図から自分だけのポイントを発見することもできるでしょう。
そして、実際に海に出たら、携帯電話GPSの「釣りナビ」機能で、それらのポイントへ行って釣りをしてみてください。必ず、釣果に違いが出るはずです。
下図は長井沖の海底地形図ですが、これを使って、詳細な等深線から読み取れる釣りポイントと思われる場所をいくつか探してみましょう。
上述したように、図中の①は、絶対押さえておきたい「根」と思われる場所です。「根」の周りには、カサゴなどの根魚やマダイなどの中層魚が集まり、「根」の上にはワラサやヒラマサなど青物が回遊してきます。
②のような等深線が込み入った急斜面も魚が集まる可能性が高いので、ぜひ試してみたい場所です。
③のように等深線の変化の激しい場所も釣りポイントとして見逃せません。
逆に④のような等深線の幅が広く平たんと思われる場所は、魚が集まる可能性が低いので避けたほうがよいでしょう。
海底地形図を利用することで、みなさんの釣果が上がることを期待しています!!
海底地形図で釣りのポイント探し
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大変勉強になりました。毎回ボーズの釣り好きです。
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